marimonfuwaのブログ

何かしんどいなぁと思う時に綴ろうと思います

少子化問題を今更になって騒ぐのは何故か・・

第二次ベビーブーム世代からすると、起こるべくして起きている問題だと思うのだろうが、今になってガタガタと騒ぐのは何故なんだろうかと疑問に感じる。


世の中がバブルに沸いた時代、経済は鰻登りに上がり続けると思っていた人たちがいる。
土地はどんどん値上がりし、当時のゴルフ会員権は値上がりの一途だった。
その時代に若者と言われた世代は、青田買いなどと言われて、一部の人たちは、入社前の会社から接待的な扱いを受けたと聞いている。
そのような恩恵を耳にしたことはあっても、ものすごく恩恵を受けた記憶はない。
ただ、入社して数年でびっくりするような賞与を受け取ったことは1度ある。


正社員になることよりも、派遣で登録して高額な時給を得る人たちもいた。
ただ、今のように法整備されておらず、時給はそれなりにもらっても、交通費が出なかったということは聞いている。


私は派遣で働こうと思ったことがなかったので、登録すらしたことはないのだが、バブルは既に崩壊しており、正社員を少しずつ整理する動きが出てくる少し前に、正社員雇用されて働いていた。退職者が出ても、社員が補充されなくなってきて、残った者でなんとか賄うことが当たり前になってきた。その後、リストラが始まった。


「24時間戦えますか」というCMが流れた時代。
飲み会をしていても、その後に仕事へ戻らなければならないという営業の人に会ったことがある。まさに、24時間体制で働いている人たちが多くいたのである。
バブルの余波にあふれる仕事。お金を得ることに皆が躍起になっていて、結婚や子育ての気運は重要視されていなかったように思う。一人で自由に生活し、したい仕事をすることがもてはやされた時代。


間もなく、正社員雇用が難しい時代に突入し、非正規雇用での採用が増えた。
第二次ベビーブーム世代は、学校時代から虐げられて育っている。
東京近郊では児童数が溢れ、学校の校舎が足りず、プレハブ小屋を教室にして臨時の教室で勉強した。夏は暑く、冬はストーブをつけても隙間風が入る。
偏差値教育により、受験戦争に明け暮れ、より良い大学へ行くことが良しとされてきた時代。勉強だけが己の表現方法のようになっていた時代だった。
大学センター試験に切り替わり、大学入試制度が変わった世代でもある。
何とか大学に進学しても、就職氷河期に突入。正社員に雇用されることすら難しい時代になった。
人を人とも思ってもらえない世代。
使い捨てのコマとして、使いやすい人材だけを登用してきた時代。
人を育ててこなかった先人たちが、大量にあふれる世代を軽んじてきた結果なのである。


もはや、女性は子供を産むことはできない年齢に突入している。
男性が子供を残すことはまだ何とかなる世代ではあるが、子供の成長を考えれば、遅い子育てであるとも思われる。


ワイドショーで、これから子供がどんどん減っていき、サービス業や農業などの働き手がいなくなるから大変だというコメンテーターの話を聞いて、今、自分が子供を産める年齢であったとしても、絶対にお断りだと感じた。
コマ扱いされるようなこの時代に、そのコマになろうとしない人たちの生活を支えるために、子供を世に送り出そうと思うだろうか・・。


ふざけるな!と言いたい。


コマが足りなければ、コマになる機械を作ればいい。
人間として扱われないような仕事を、率先してやりたがる人はいないのである。
誰かがやらなければ・・・という、使命感に人は頼っているのである。
使命感にあふれた人たちが犠牲になるような世の中に、大切な自分の子孫を増やしたいだろうか。


世の中の仕組みがおかしいということに気が付いた世代は、自分の身をもって世代を終わらせたいと無意識に判断しているのだろうと私は思う。