marimonfuwaのブログ

何かしんどいなぁと思う時に綴ろうと思います

さ、帰らなくちゃ

入院していることを忘れてしまう父。
そのため、妹がベッドの横に、貼り紙をしました。
「お父さんは腸閉塞で入院中です」


うつらうつらと眠るのですが、すぐに目を覚まします。
目を覚ますと、しばらくぼーっとして、
「お母さんは買い物行ったのか?」
と、訊ねます。


「お父さんは腸閉塞になって、入院中だよ。ここは病院で、お母さんは今日は来られないけど、明日は来るからね。」


「そうか。」


しばらくすると、
「さ、帰らなくちゃ」と、言うこともあります。


その都度、
「お父さんは入院中だよ。まだ、帰れないよ。」
と、説明します。


鼻の管を抜いてもらっても、絶食で手術を待つ日々なので、食べることも出来ません。
でも、お腹が張る感じがするので、父はトイレに行きたがります。


排尿も管がついているので、トイレに行く必要はありません。
腸閉塞なので、排尿しかありません。
介護士をしている妹は、その病院の対応には入院当初から反対でした。病院の言うとおりにしていたら、退院しても寝たきりになってしまう。
夜までは交代で付き添いしているのだから、トイレには連れて行けるようにしてもらおうと。


父がベッドから立ち上がると、センサーが反応して、ナースステーションにナースコールが鳴るので、夜の泊まりはしなくても大丈夫ということで、夕方の面会時間が終わるころには、帰るようにしました。


父は私たち娘がいる間、何度も何度も、母の様子を訊ねていました。