marimonfuwaのブログ

何かしんどいなぁと思う時に綴ろうと思います

人が人を殺し合う時代になると言っていたおじいちゃんのこと

戦争から生き延びて帰ってきた私の祖父は、日本人だから、その務めとして戦争に行くものだと、戦地に向かったそうです。


しかし、戦地に行ったら、戦争で他国に攻撃されて死んでいく前の、訓練と言われる上官からの「いびり」によって、殺されていく仲間を見たそうです。


祖父は、家族が日本で待っているのだから、絶対に死なないで帰ると誓っていたそうです。

訓練の最中、海に叩き落とされ泳ぐ時も、溺れたフリをして、船に引き上げてもらい、休んでいたそうです。

仲間には、そういう狡賢さのない真面目な人がいるので、一生懸命に訓練を受け、夜にはすっかりバテてしまって、わずかな食事すら喉を通らなくなり、体力をどんどん落としていくそうです。


祖父は夜中になると、昼間の訓練の際に見つけておいた、バナナがあるところを、暗闇の中、すばしこい仲間を数人連れて、獲りに行ったり、倉庫に隠されている、上官たちの食糧を盗んで、体力が落ちている人に食べさせたり、お腹が空いて眠れない自分たちも食べて、体力を温存したそうです。


戦争で他国から殺されるならまだしも、仲間同士なのに、上官は部下を罵り、殴りつけ、戦うための訓練ではなく、ただ、虐め抜いて、戦う前に殺してしまう。


戦争から帰ってきた祖父は、子供である母に、その光景を語り、これからは、親が子を殺し、子が親を殺し、仲間が仲間を殺し合うような時代になっていくと、よく話していたそうです。


今、正に、そういう時代になっていて、報道も、SNSも、足の引っ張り合いばかりです。


世の中には、夢も希望も無いんだって、若い人たちが絶望するようなことばかり広げて、寂しい世界だなぁと思います。