marimonfuwaのブログ

何かしんどいなぁと思う時に綴ろうと思います

父の日

もうすぐ父の日です。。


父が亡くなって、2回目の父の日です。


母の日の近くが誕生日なので、5月と6月はちょっと寂しい気持ちが募ります。


自宅で意識を無くし、救急搬送の連絡を受け、病院へ駆けつけましたが、到着には間に合わず、父は逝ってしまいました。腹膜炎でした。
こんな死因で今時亡くなる人が要るんだと思いました。


身内の突然の不幸って、どこか他人事で、突然逝ってしまうことなど考えてもいなかったことで、病院で何も言わなくなった父と対面しても、夢を見ているような、、何とも言えない光景でした。


小さな救急病院の地下で、葬儀屋さんと簡単な打ち合わせ。とりあえず、父を自宅まで連れて行ってもらう。それから、自宅での葬儀の打ち合わせ。
正月明けの、火葬場が混雑する中、父は自宅に8日間おりました。
今にも起き上がりそうな顔をして、静かに眠っている父の姿を眺めながら、その死を受け入れるのには、必要な時間だったと思います。


アルツハイマー型認知症と診断されて13年。
日常に変化があったのは、仕事が出来なくなってしまったこと。
父は子供の頃から働いて、働いて、働いた人生でした。
仕事を失った父の生きがいは、母しか残っていませんでした。


父は見習いをしていた頃の女将さんの話をしていました。


その女将さんは、最期に食事を一切取らず、自宅で亡くなったのだそうで、その覚悟の死の話を見習いたいと言っていました。


「痛い」ということを言わない父は、最期まで痛みを訴えませんでした。


母の傍で、最期までいられたことが、父の一番の望みだったのだろうと思います。