コロナウイルスが無くなったわけではない。
相変わらず、マスクをつけて外出している方を見かける。
2020年に中国の武漢で発生したと言われ、あっという間に世界中に広がり、パンデミックとなって世界中を震撼させたこの病気は、今年5月に緊急事態宣言を終了するとWHOが発表した。

街を見渡せば、外国人観光客で溢れ、何事もなかったように日常が復活している。
まさに、喉元過ぎれば熱さ忘れる状態である。

目に見えないウイルスに人類は振り回され、世界中の経済活動は止まり、生活困窮者が増え、その間に物価は上がり続け、今もまだ、混乱は終わったとは言えないと思う。

IT後進国であることが明確化された日本。コロナの影響だけではなく、円はどんどん弱くなり、円安によって海外投資家に目をつけられ、日本の株や不動産がどんどん買われていて、その影響で、株価や東京のマンション価格は上がる一方。
円の価値が下がるので金の価格は上昇し続け、現在も１グラム１万円を超えている。

ガソリン価格は円安の影響が今や最も大きな理由で、未だに税金による補助金が入った状態である。

コロナによる持続化給付金の不正受給者の逮捕のニュースは、時々流れているが、この不正受給の調査はしばらく続くことになるだろう。

カンボジアから特殊詐欺の集団逮捕のニュースが流れて、被害総額は2億４千万に上るともいわれているが、逮捕された２５人とタイに逃げたとされる３人を合わせると２８人。
単純に均等割して、１人当たり８５７万円。これを割に合う仕事と言えるのだろうか？
末端に至っては、そんなに割の良い話ではないなずだ。

悪いことをして、金を儲ける。
まともなことをしていて、金が稼げるわけがないというのが、犯罪に手を染める人間の考え方なのだと思う。
合法的に悪いことを企むのが、この国を振り回している経済活動を左右する人間たちだ。
特殊詐欺の人間がターゲットにするのも、国が税金を集めるときにターゲットにするのも、同じように立場の弱い者に対してである。

先日から騒いでいる、首相肝いりの減税作戦は、その恩恵を受けられない対象者がかなりいることを忘れてはならない。

弱者であってはならない。
強者になる必要はないのだが、弱者であってはならないと思う。

情報をつかんで、惑わされることなく、自らが考えて生きていかねば。