marimonfuwaのブログ

何かしんどいなぁと思う時に綴ろうと思います

親子であること

毒親、親ガチャ、、


子供が生まれた瞬間から、人は親になる。
子供が初めて生まれたばかりの時、親業1年目。初心者である。


すんなりと親をこなせる人はそう多くはないのだと思う。


母乳が出るか出ないか、夜泣き、授乳の回数、子供によっては神経質で、グズグズと泣いてばかりの子もいる。いつもご機嫌の子供もいる。どんなにあやしても、泣き止まない子供もいる。
かつて、我が子にイライラとし、泣く意味が分からず、虐待の兆しを見た。
我が子を夜中にベッドへ落とした。


落とした高さは50センチほどであっただろうか。
もしかしたら、ベッドからずれて、床に落としたかもしれない。
自分が泣きながら思わずやってしまった行動に、我に返るとぞっとした。


我が子を抱きしめて、一緒に泣いた。


出産時から夜泣きをグズグズとする子だった。
他の同室のお子さんは、すやすやと眠っているのに、我が子はグズグズと泣く。
夜になると泣くのである。昼間はすやすやと眠っている。


私は母乳が全くでなかった。初乳も絞り出してやっと出る程度だった。
助産師さんにマッサージしてもらったり、色々やったが殆ど出なかった。
それでも、病院では母乳を飲ませることを推奨した。
僅かにしか出ない母乳を我が子は吸うのである。一生懸命に吸っても、出ないものは出ない。
今思えば、腹がすいて眠れなかったのだろうと思う。


退院してから、実家で世話になり、すぐにミルクを飲ませるようになった。
1時間おきに起こされ、ミルクを作り、飲ませる。
母乳が出ない罪悪感から、育児書を読み、ミルクで育てると肥満になる可能性が高いことを知り、計量を怠らず、飲ませすぎないように注意していた。
夜中に何度も目を覚ます孫の様子に、母はミルクが足りていないのだと眠い目を擦りながらそう言った。飲ませすぎてはいけないんだと反論すると、お腹が空いているから眠れないのだと、追加のミルクを作ってきて飲ませた。
お腹が一杯になったのか、飲まなくなるまで飲ませると、子供はぐっすりと眠るようになった。


自分のふがいなさと、子供の伝えようとしている泣き声の聞き分けが出来ない、ダメな母親なのだと、ひどく落ち込み、産後うつのような状態がしばらくあった。
実家に約2か月世話になって、自宅へ戻っての事件だった。


子供を虐待してしまう親のことを、非難される側になってしまう可能性が自分にはあるのだと思った。
物言えぬ赤ん坊の気持ちをどうやって判別すれば良いのか、私には全くわからなかった。


あの頃、どうやって子供に接していたのか、あまりよく覚えていない。
つらかった気持ちだけが記憶に残っている。


ただ、少しずつ、本を読まないようになった。
育児書や子育ての本を読まないようにして、我が子の顔を眺めるようにした。
写真をたくさん撮って、毎日の子育て日記を欠かさなかった。
記録を付けることで、毎日の変化を見逃したくないと思うようになった。
子供はそんな私の心を見透かしていたのか、言葉を覚えるのが早い子だった。
意志がつながるようになって、私は子供を育てることが辛くなくなった。


今、成人した子供と、色々なことが話せるようになれたことは、とても嬉しい。