marimonfuwaのブログ

何かしんどいなぁと思う時に綴ろうと思います

三浦春馬くんのこと

演技派だと思う俳優さんの一人です。


彼が一瞬のうちに襲ってきたであろう「死にたい」という気持ちに抗えず、亡くなってしまったことは、本当に残念でなりません。


彼が出演しているドラマの中で、私がその存在を初めて観たのは、
「アンフェア」でした。
篠原涼子さんが主演の刑事ドラマで、射殺される役を演じられていました。


まだ、売れる前の作品です。


その時の彼の演技に私は魅せられて、その後、彼が出演するドラマや映画を観るようになりました。


脇役でもその存在感が光る役者さんは、あっという間に人気者になります。
本当の自分が何なのか、考える間もないくらいに、世の中に自分がさらされていく。
人気者になるために芸能人になった人は、目標がそこなので、満足感を得られると思います。


でも、彼は20歳の頃に、役者を辞めて、農業をしたいと言ったという情報が出てきました。
それを見て、私はなんとなく、彼はひっそりと生きていけるところを探していたのではないだろうかと思うのです。


演じていたのは、ドラマや映画や舞台だけでなく、生きてくすべてが演技になってしまっていて、本当の自分がどこにあるのか、分からなくなってしまったのではないだろうかと思うのです。


一般人ですら、生き方を変えるのはとても難しいのです。


彼の苦悩がコロナでの自粛生活によって、不要不急の外出にあたらないとされた演劇の世界の存在感そのものに対して、自らの生きていく理由が、存在が、否定されてしまっていると思い詰めてしまったのではないだろうかと思うのです。


美術や音楽や演劇・・・芸術の世界は世の中に不要不急ではなく、人が人らしく生きていけるために、必要不可欠なものであると、私は信じています。


どうぞ、春馬くんが安らかに眠れるようにと、切に祈ります。